測定器紹介(動画):三次元測定機用専用治具『位置決めくん①号 』測定工数低減事例

三次元測定機用専用治具『位置決めくん』紹介動画(第2弾)|インスタグラム(1:29)

当社の『三次元測定機用治具(CMM用治具)『位置決めくん』』を動画で紹介します(発売開始の記事はこちら動画紹介記事はこちら)。この動画では、CMM用治具を使わなかった場合と『位置決めくん①号』を使った場合の測定工数の違いとその削減効果をお見せしています。
三次元測定機用治具(CMM用治具)『位置決めくん』の詳細のスペックは、こちら

上図のように『位置決めくん①号』と『位置決めくん②号』は対応可能なワーク形状が異なっており、円形ワーク用の位置決めくん①号(汎用V形クランプ式)に対し、カバー、ハウジング形状ワーク用の位置決めくん②号(トグルクランプ式)となっています。『位置決めくん①号』と『位置決めくん②号』をわかりやすく説明した紹介記事がこちらです。

製品に合わせた『位置決めくん』を用意することで、ワークを素早く、繰り返し同じ位置にセッティングできます。
その利点は、主に以下の通り。

  1. 再現性の確保と測定精度の向上:CMM用治具を使用することによって、ワークは測定中に動かないように固定される。そのことにより、ワークの位置精度の再現性が確保され、高精度な測定を可能にする。
  2. 測定効率向上(コスト削減):CMM用治具にはワークに合わせたクランパーや位置決めピンなどを用いるため、ワークの固定が容易に素早く完了する。それにより、測定時間が短縮され、測定効率が向上し、測定コストの削減に繋がる。
  3. 自動化のための必要条件:CNC三次元測定機で測定を自動化するためには、CMM用治具でワークを常に一定の位置に設置することが必要条件となる。

以上のように、『位置決めくん』は、三次元測定で少しでも時間を削減したいという方、毎回位置決めに苦労しているという方、CNC三次元測定機で測定の自動化を検討されている方などのお役にたつこと請け合いです。お気軽にお問合せください。

動画では、『位置決めくん①号』を使わなった場合と使った場合を交互に説明しています。

  1. ワークのセッティング
    (1) 『位置決めくん①号』を使わなった場合
    三次元測定の定盤上にワークを設置し、3個のマグネットで動かないように固定します。
    そのセッティングに4分かかりました。

    (2)『位置決めくん①号』を使った場合
    三次元測定の定盤上に『位置決めくん①号』を設置します。ワークを仮置し、横穴にピンを差して 円周方向の位置決めを行います。その後、可動式V型クランプでワークを挟み込んで固定します。
    こちらのセッティング時間は1分3分間の削減できました。
  2. 座標系設定と測定
    (1) 『位置決めくん①号』を使わなった場合
    ワークの位置決めがおおよそなので手動でワーク座標系を設定しなければいけません。仮に座標系設定を自動で行うとプローブがワークにぶつかり、異常停止してしまいます。手動による座標系設定のため、時間が余分にかかってしまいます。

    (2)『位置決めくん①号』を使った場合
    こちらはワークの位置決めが正確なのでワーク座標系の設定を自動にて行うことができます。プローブがワークにぶつかって異常停止、故障に繋がるリスクを減らせます。
    座標系セッティングと測定を合わせて、12分の削減となりました。

1、2の工程を合わせて、トータル15分の削減(ワークセッティング△3分+座標系&測定△12分)となりました。
このように、三次元測定機用治具(CMM用治具)『位置決めくん』を使用することで測定工数を大幅に低減できることがおわかりになったと思います。