振れ測定器＆高さ測定器（TSS社様）

切削メーカーのTSS社様向けに、内径溝振れ測定器、溝高さ測定器を納品しました。
TSS社様とは、これが初納入となります。測定器を検討されておられたTSS社様が、当社の本業の方での繋がりがキッカケでお問い合わせいただきました。その後、実機の確認のために来社され、その場でご発注いただきました。

対象となる製品は、全長（全幅）が4mm、外径Φ11と、親指と人差し指でつまんで持つのがやっとの超小物ワークです。形状は、ちょうどスラストベアリングの外輪や内輪に似たような感じで内径側に一本溝が入っています。測定箇所は、その内径溝の端面に対する振れと端面からの位置（高さ、ピッチ）です。

今回の測定器はあまりにも小さかったのでワークを手で持ってうまく測定することが可能なのかの検証をするために、当社にある3Dプリンターを使って樹脂で測定器を製作することにしました。上の画像に写っているオレンジ色の高さ測定器がそれです（左側の振れ測定器についても、四本の長い脚以外を3Dプリンターで製作、下の白い画像）。事前検証で振れや高さを測定できることを確認しました。そして、TSS社 担当者様にもそのモデルを実際に見ていただいて、それを元に実際の測定器の製作を行いました。
このように、kensatoolsでは使用用途に合わせて設計対応致しますが、事前に3Dプリンターを使った検証を行うことも対応可能です。製品ラインナップにない測定器について、事前に検証が必要な場合はそういう方法も可能ですのでなんなりとお申し付けください。
またのご用命をお待ちしております。ありがとうございました。